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知り合いの不動産会社に仲介を依頼するのが原則NGな理由とは?

知り合いの不動産会社に仲介を依頼するのが原則NGな理由とは?

自分が長年住まいとして使用してきた大切なマンションの売却を全く知らない不動産業者に任せるには不安があります。このような時に売主の知り合いに不動産会社に勤めている方がいれば『あいつのとこに任せてみようかな』という気持ちにもなるでしょう。

しかし不動産業界では一般的に知人がいる業者に仲介を依頼するのはタブーとされています。これはなぜなのでしょうか?

今回は知り合いの業者に仲介依頼をするのがNGな理由などをまとめましたのでご覧ください。知人が不動産業者に勤めている方は必見です。

知り合いの業者に仲介を依頼するメリットとは?

知り合いの業者に仲介を依頼するメリットとは?

冒頭で知り合いがいる不動産業者に仲介依頼をするのはタブー視されていると取り上げましたが、知り合いの業者に頼むのもデメリットばかりではありません。そのためまずは知人の不動産会社にマンション売却の仲介をお願いするメリットを見ていきたいと思います。

信用度が最初からある

知り合いのいる不動産業者に依頼するメリットの一つは信用度。前述のようにマンション売却というのは数千万円のお金が動く非常に大きなプロジェクトです。そのため売主側も神経質になりやすく仲介依頼をする不動産業者の選択には時間をかけます。

そのような時に知り合いが不動産業者に勤めていれば『〇〇不動産はあいつがいるし、安心感もあるからそこで頼もうかな』という気持ちになりますよね。特にその知り合いが自分にとって信頼できる人間であれば自然と【信用できる知り合い=信用できる不動産業者】という心理状態になりやすいです。信用度重視で仲介を依頼するのであれば知り合いのいる不動産業者というのはおすすめともいえるでしょう。

気心が知れているため色々なことを聞ける

全く知らない業者に仲介を依頼すると担当者との相性によっては自分が疑問に思っていることを質問しにくいことがあります。特にできるだけ自分の希望額で物件を売却したいと思っている方は自身が考えているプランなどを不動産業者の担当者に伝えるといったある程度のコミュニケーション力が必要となります。

このような時に担当者との相性が悪ければ、自分が考えている売却プランなどを伝えることも難しくなり最終的には自身が納得できない金額で売買成立してしまうという可能性も決してゼロではないのです。面識がない不動産業者にはこのような不安点もありますが、知り合いのいる業者であればわからないことや気になっていることなどを気軽に質問できるというメリットがあります。

また気心が知れた仲であればあるほど売主の味方になって対応をしてくれるため依頼する側も安心感を得ることが可能です。マンションを高く売るためにはある程度の信頼関係も必要となるため、担当者に気軽に相談できる環境という意味では知り合いの業者に依頼するメリットは大きいといえます。

仲介手数料の値引き交渉がしやすい

これは全ての知り合いの業者に該当するわけではありませんが、場合によっては『知り合いだから』という理由で仲介手数料を値引きしてもらえる可能性があります。このあたりは他の業界でも『〇〇さんからの紹介なんで安くしておきましたよ!』ということがありますが、不動産業界でもケースによっては知り合いだと得をすることもあるようです。

ただ知り合いが会社の中でどのような立場に就いているのかも関係してくるでしょう。知り合いが社長や役職という立場であれば値引きをしてもらえることもありますが、新入社員や年数が浅い場合は過度な期待は禁物です。この点については『値下げしてもらえたらラッキー』という程度に考えておきましょう。

知り合いの業者に仲介を依頼するデメリットとは?

知り合いの業者に仲介を依頼するデメリットとは?

知り合いの業者に仲介依頼するメリットを取り上げてみました。一見すると『知り合いに仲介を任せても問題ないじゃん』と思われるかもしれませんが、実は知り合いの業者に仲介依頼をするデメリットに大きな問題があります。ここでは知り合いや友人がいる不動産業者に仲介を依頼するのがNGな理由をまとめましたので解説したいと思います。

マンション売却が苦手な可能性がある

『マンションの売却をお前のところに任せるよ!』と知人にお願いしたものの一向に売れる気配がないということが不動産業界では多々あります。これはなぜなのでしょうか?最も大きな原因の一つに知り合いの不動産業者がマンション売却を得意としていなかったというのがあります。

不動産業者と一口で言っても賃貸をメインに扱う不動産業者、投資用マンションの売買を専門に扱う不動産業者、土地の売買を専門に扱う不動産業者など各業者で得意分野というのが大きく異なってきます。

これを知らずにただ知り合いがいるからという理由でマンション売却を依頼してしまうと、当然その知り合いの業者もマンション売却の知識や経験に乏しいわけですから、どうしても内覧対応や営業活動でボロが出てしまうことが多くなるのです。不動産業者も1人でも多くのお客様を獲得したいため、専門分野ではないにもかかわらず『いいよ、うちでできるよ』と言ってしまう可能性もあります。

そのため売主が知り合いの業者に依頼する時にはマンション売却が得意かどうかをしっかりと確認しておく必要があるでしょう。またマンション売却が得意だからといって物件からかなり離れた知り合いの業者に依頼してしまうと『実はこのエリアはあまり得意ではなくて・・・』ということもあるため、得意エリアなども事前にリサーチをしておきたいところです。

気の緩みや油断が見られやすくなる

初対面の売主であれば不動産業者は現在のマンションの販売状況や媒介契約で義務づけられた『売主への状況報告』をしっかりと実施する可能性は大きいでしょう。前述のようにマンション売却は非常に大きな金額が動くため、売主にとっては業者からのこまめな連絡というのは大きな安心感にもつながります。

しかし売主が知り合いの場合はどうしても気心が知れていることもあり、このような細かい業務をおろそかにしてしまう可能性があります。これはプライベートで知人や友人と一緒にいる時に見られやすい気の緩みや油断と同じです。

またもっと酷い場合には自社の利益を優先して値下げに踏み切り早く売ろうという動きが見られる場合があります。これは知人が売主であるあなたを騙すというのではなく、会社からの指示によるところも大きいでしょう。

不動産会社というのは売買が成立した後に発生する手数料で利益を得るのが基本ですから、どうしても価格よりも『売る』ということを重視しなければいけない時があります。このような時に『もう少し今の価格で様子を見させてください』と売主を守る発言ができる知人であれば問題はありませんが、会社からの要求を断りきれない知り合いの場合は売主自身が損をする可能性もあるため注意が必要です。

仲介業者の変更が難しくなる

マンション売却は『この業者に任しても進展がなかったから仲介会社を変更しよう』と思ったら容易に業者変更を行うことができます。これは法律でも定められているため、問題のない行為ですが、知り合いの業者に依頼すると法律やルール以前に『知人だからなかなか業者変更のことを言い出せない・・・』という気持ちが強くなるため容易に仲介業者を変えるのが難しい状態になります。

やはり売主も人間ですから『業者変更をして今後の関係が気まずくなったらどうしよう』という心理状態になりやすいです。『お前は大切な友人だけどマンションの売却に関しては話は別だ』とハッキリ言える関係であればいいですが、そうでない場合は売主自身が苦しむ可能性も大きいです。このような状況にならないためにも事前のリサーチなどはしっかりと行っておきましょう。

知り合いとの関係を保つならやはり仲介依頼は避けるべき

知り合いとの関係を保つならやはり仲介依頼は避けるべき

知人、友人の不動産業者に仲介を依頼するデメリットを解説しましたが、現在の関係を壊したくないという気持ちが強い方の場合はやはり知り合いがいる業者への依頼は避けるのが無難です。

というのも知り合いだとどうしても遠慮や慣れ合いの部分が出てきてしまうためハッキリと自分の意見を言えない可能性が大きくなります。その結果として自身の希望額よりも大幅に低い価格で売買が成立してしまうということもあります。

こうなると売主側としては『は~・・・知り合いだから任せたけどやっぱり他のところに依頼するべきだったかな・・・』と知人に対してそれまでにはなかった不信感を抱く可能性もあるのです。

また仮に大きなトラブルがあった場合にはそれが原因で知人と疎遠な関係になってしまうことも決してゼロとはいえません。

不動産会社の営業マンの中には知人や友人からのマンション購入や売却の相談を受けても依頼は全て断っているという声もあります。このような営業マンはやはり後々トラブルがあった時に知人や友人との関係が壊れやすいことを知っているから知り合いからの依頼を全て断っているのです。

不動産会社の知人、友人には良き相談相手になってもらおう!

仲介依頼を知人や友人に任せるのは不動産業者を探す手間も省けるため、一見メリットばかりだと思いがちですが一歩間違うと人間関係が破綻する可能性もあります。最も理想的なのは知人や友人に良き相談相手になってもらうことです。

『〇〇の部分がわからないんだけど教えてくれる?』『査定額ってどうやって決めているの?』など相談するだけなら関係が壊れる心配もありません。このように知人、友人からある程度のことを教えてもらいながら一括査定サイトなどで複数の業者に見積り依頼をするのがいいでしょう。

この複数見積りを依頼する際にも知人や友人から『この不動産屋はおすすめだよ』『この業者は評判があまり良くないからやめといたほうがいいよ』など業界に在籍している人間ならではのレアな声も聞けることがあります。

良心的な不動産業者を見つけて、無事に納得できる売買が成立したら協力してくれた友人や知人に食事でもご馳走してあげましょう。これからマンション売却を行うという方はぜひ参考にしてください。